腹直筋離開ってなに?妊娠中から知っておきたい体の変化とケアのこと


産後、お腹の真ん中やおへそ周りが凹んでいる気がする

前よりもお腹の力が入りづらい…
そんな声を聞くことがあります。
実はそれ、“腹直筋離開”(ふくちょくきんりかい)と呼ばれる状態かもしれません。
ちょっと難しそうな名前ですが、これは妊娠・出産を経験した女性にとってよくある体の変化のひとつです
知っておくだけで、不安を減らして前向きに体と向き合うきっかけになるかと思います
今日は以下の内容をお伝えしていきます
- 腹直筋離開とは
- 体への影響
- 産後にできること
- 妊娠中からできること
腹直筋離開とは?
お腹の真ん中には「腹直筋」という縦に走る筋肉があります

妊娠でお腹が大きくなると、真ん中の白線という部分が引き伸ばされ、腹直筋が左右に開いていきます。
これを腹直筋離開といいます。
これは誰にでも起こりうる自然な変化で、異常ではないので不安になることはありませんよ
出産後は自然に回復していく人もいれば、少し残る人もいます。
体への影響
腹直筋離開があると、
- お腹に力が入りにくい
- 姿勢が安定しづらい
- 腰や骨盤まわりに負担がかかりやすい
- ぽっこりお腹となりやすい
といったことが起こることもあります。
でも不安にならなくて大丈夫です
必ず不調につながるわけではないし、知っておくことでケアの仕方を選べるようになります
産後にできること

⬆︎いきなりこのような腹筋運動を行うと逆効果になってしまうことがあります。
まずは呼吸に合わせて腹横筋というインナーマッスルから整えていくのがおすすめです


妊娠中からできること
妊娠している方は、産後の自分のために今からできることがあるのでお伝えします
ポイントとしては「大きなお腹をどう支えるか」になります。
- 急に起き上がらず、横向きになってから起きる
- 呼吸を止めずに動く
- お腹をぐっと突き出す姿勢をできるだけ避ける
- まずは呼吸エクササイズから行っていく
ちょっとした工夫で、お腹や骨盤まわりの負担を減らすことができます
最後に
腹直筋離開は、妊娠・出産を経験した多くの女性に見られる自然な体の変化です。
どんなものかを知っておくことで、不安にならずにどんなケアが必要かが分かってくるかと思います
大切なのは焦らず、少しずつです
不調が出る前に「体を知って、やさしく整えていく」気持ちで、少しずつやっていきましょう