妊娠中のお腹の出方は性別じゃない?体の仕組みからみる本当の理由

お腹の出方で「お腹が前に突き出ていたら男の子」「横に広がっていたら女の子」
——妊娠中によく耳にする言い伝え。周りからそう声をかけられたことのあるママも多いのではないでしょうか?

実は私も『そのお腹の出方は男の子でしょ!』と言われ続けた経験があるのですが…実際は2人とも女の子でした(笑)。
お腹の出方は何で決まるのでしょうか?今回は専門的な視点から「お腹の形に関わる体の仕組み」についてお話ししていきます
妊娠中の体の変化
妊娠中はたくさんママの体の中を変化させて赤ちゃんを育てようとするのですが、その中の1つホルモンの影響で、靭帯などが緩んで赤ちゃんが大きく成長してもスペースが確保できるように体が自然に準備しています

肋骨下部分や、骨盤周囲を広げて赤ちゃんのスペースを確保していったりするんです。
そして、ホルモンの影響やお腹が大きくなりバランスを取ろうと姿勢が変わったり、体の使い方が変わることで、ストレスがかかり腰痛や恥骨の痛みを感じる方も少なくありません
お腹の出方に影響するもの
妊娠中のお腹の出方は、いくつかの要因で変わったりします。
もちろん、赤ちゃんの大きさや向きによって変わってくることがあるとは思いますが、そこだけでなくママ自身の体の影響からくる場合もあります。
- 姿勢の影響
お腹の重みで反り腰っぽくなっていたりしてお腹の筋肉がうまく働かず赤ちゃんも前へ位置していることがあったり、逆に骨盤が後ろに傾いたような姿勢になっていてバランスをとって猫背のようになるためみぞおちをグッと潰すような形となり上にも大きくなりたい赤ちゃんがうまくいけず赤ちゃんが前や下に位置したりします。

- 筋肉の状態
普段の体の使い方や姿勢によって本来使ってほしい筋肉達がうまく使えないために硬くなってしまったりしてしまうことがあります。
筋肉が硬くなったり、姿勢によりうまくスペースが確保できないと、赤ちゃんも上にも下にも行けず前へ位置し前に突き出たようなお腹になったりします
つまりママの体の状態が関わってきます
妊娠中にできるセルフケア
- 普段の生活から体に負担をかけないような動きや姿勢を意識する


⬆︎左写真のように骨盤コロンと背中丸くして座りたくなりますが、お尻や背中にタオルやクッションを使いながら右写真のようになるべく骨盤を起こしてあげてまっすぐな姿勢へ
- 胸だけでなくお腹全体を使って呼吸する


そして!
- 疲れた時は無理をせず休む!!
ちょっとした意識やケアでも、腰や骨盤まわりの負担はぐっと減ります。そして姿勢も変わってくるかと思います
まとめ
お腹の出方は、姿勢、筋肉の働き、赤ちゃんの位置によって変わります。妊娠中の体はホルモンの影響で大きく変化し、その中で一生懸命バランスを取っているのです。
以前妊娠中の方のケアをさせていただいた時にお話をしていてちょうどお腹の出方の話もしていました。元々そんなに前に出ている訳ではなかったんですが、少し肋骨周辺をほぐしたことで“ポコッ”と出ていたのが、“ふわっ”と変化しました
ママ自身も立っているのが楽になったと教えてくださいました♪
普段からママ自身の身体を変化させながらお腹の中で赤ちゃんを育てていて本当にすごいことと思っています
だからこそなかなかない妊娠生活、ママも赤ちゃんも心地よく過ごして欲しいと思っています
無理をせず休みながら、ママと赤ちゃんにとって心地よい形を見つけてくださいね🌸